歯周疾患要観察者GO(ジーオー)について
学校歯科保健の分野で要観察者(GO)が取り入れられたのは、歯の磨き方、食習慣を含む生活習慣等が適正でないために起こる歯肉炎を早目に発見し、学校での保健指導によって歯周疾患を予防する為です。
歯周疾患要観察者GOとは
次のようなものをいいます。
歯肉に軽度の炎症症候が認められるが、健康な歯肉の部分も認められる。
歯垢の付着は認められるが歯石の沈着は認められない。
歯の清掃指導を行い、注意深い歯磨きを続けて行うことによって炎症症候が消退するような歯肉の保有者をいう。
健康な歯肉
どこにも発赤、はれ、出血などの歯肉炎の症状がない
叢生によるGO
萌出性のGO
不潔によるGO
部分的なGO発赤
適切な指導と観察によって
磨き方を工夫し実践できるよう適切な指導を行うことにより、児童生徒は歯肉の改善状態を自分で確認することができるので、歯や口の健康に関心を持ち、好ましい生活習慣を身につけさせやすい。
叢生によるGO
改善例
不潔によるGO
前歯の歯肉が赤く腫れている
改善例(3ヶ月後)
刷掃効果により歯肉が改善されてきた
更に1ヶ月半後
油断等で刷掃を怠り、再び赤く腫れてしまった
更に3ヶ月半後
再度、刷掃を励行しよい状態になった
歯科健康診断におけるふるい分け(スクリーニング)
ふるい分け(スクリーニング)検査はその場で確定診断を行うのではなく、多人数の中から要治療の者と要観察の者を見分け出す検査です。
つまり直ちに治療を要する者と要観察者(要指導)の者にふるい分けるのであって、疾病の診断が目的ではありません。